<失敗しないお部屋探し>
信頼できる不動産・営業マンの見極め方

賃貸不動産を契約する際、客のニーズを無視して、営業成績を上げるために自分や店にとって都合のよい物件ばかり薦めてくるような営業マンは避けたいものです。後で契約前と言っていたことと違う!なんてことにならないように、早めに相手がどんな人物か見抜いておきましょう。

実は過酷!?大手の賃貸不動産の店舗に若い営業マンが多い理由

一般的な印象として、分譲マンションや一戸建て、投資目的の不動産などの高額ビジネスを扱っている営業マンに比べ、賃貸物件の仲介がメインの不動産のお店には、一般的に若くてのりの良い、一見すると「ちゃらちゃら」しているように見える営業マンが多いと思われています。

特に大手チェーンや新規の店には20代のスタッフが多く、離職率がとても高いことでも有名で、1年くらい就業経験があれば「ベテラン」と呼ばれるような業界です。

離職率が高い理由としては、拘束時間の長さや休日の少なさ(休みが水曜日のみというところが多い)、営業成績などノルマのきつさ、などが挙げられます。

すぐに辞めてしまう人が多いため、車の運転が出来ることと、お客様とコミュニケーションが取れる人であれば、未経験でも採用してくれるところも多く、ぱっと見は、ベテランのような年齢でも、実は新人の営業マンだったということもあります。

会社や社風によっても異なりますが、例えば女性客を増やすために、女性の扱いの上手い元ホストを積極的に採用しているお店もあり、「なんだか若くてチャラチャラした人が多いな」と感じるのはそのせいかもしれません。もちろん、見た目だけで判断出来るものではなく、実は親身になって部屋の条件を聞いてくれたり、チラシには載っていないような物件の裏情報を色々教えてくれるなどサービス精神が旺盛だったりと、一見「チャラチャラ」して見える若い営業マンでも、良い一面を持っている場合があります。一目見て相手がどんな人物であるかを見極めるのは難しいので、まずは、普通にいくつかの物件を紹介してもらいましょう。

問い合わせへの対応でわかる営業マンの質

物件の情報を見たり、実際に物件を見学(内見)したりしたときに、問い合わせたい点や家賃や設備面などで交渉したいことがあった場合、きちんとした回答を即答してくれるか、あるいはすぐに確認して調べてくれる営業マンは信頼出来ます。

「自分の店が取り扱っている物件なのだから、問い合わせなくても知っているのでは?」と思われるかもしれませんが、実は物件の情報を細かく把握している営業マンはそれほど多くありません。

というのも、不動産屋が取り扱っている物件には、不動産会社が所有している「自社物件」の他に、家主から管理を任されている「管理物件」、管理委託などを他の不動産会社が行っている「他社物件」など色々種類があり、「自社物件」や「管理物件」意外の物件だとあまり分かっていないことも多いのです。

不誠実な営業マンは、その場しのぎで適当な回答をしたり、的外れな回答や曖昧な回答でごまかそうとしたりします。そうすると、契約後に「聞いていたことと違う!」とトラブルになることもあるので、質問した内容と回答はメモをしっかり取っておきましょう。「この人、信頼して大丈夫かな?」と何か不安に感じた場合は、知っている情報を敢えて質問して反応を見てみるのもよいでしょう。

こんな営業マンには要注意!

①いきなり個人情報を求めてくる
来店してすぐに、連絡先や収入のことなど、細かく聞き出そうとしてくる営業マン、意外に多いので要注意です。
実際に契約を結ぶまでは、込み入った個人情報を教える必要はありません。もしも個人情報を教えてくれなければ部屋を探せないようなことを言われたら、早々に別の不動産屋へ行った方がよいでしょう。本当に良い営業マンであれば、個人情報を詳しく教えなくても、こちらの希望の条件を聞いて、丁寧に対応してくれます。

②早期決断を迫ってくる
「早く決めないと他の人が入居してしまいますよ」など、数件しか見ていないのに、決断を迫ってくる営業マン。中には内見から戻ったとたん、上司を巻き込んで「仮契約だけでもしましょう!」と決断を迫るところもありますが、この場合は営業マン個人の問題と言うよりは、その会社の方針なのでしょう。「嫌だな」と感じたら、他の不動産屋も検討してみましょう。
とりあえずもう少し考えさせて欲しいと帰ったら、当日中や翌日に「決まりましたか?」など催促の電話を入れてくることもありますが、これも営業成績のことしか考えていない営業マンにありがちな行為です。

なお、本当に良い営業マンは、こちらの気持ちに寄り添ってくれます。人気の物件であれば確かに他の入居希望者に先を越されてしまう場合もありますが、契約を決断するには迷う部分があれば「もう一度他の時間帯にもご覧になりますか?」という提案をしてくれたり、希望条件に近い物件を他にも積極的に探してくれたりと、労力を惜しまずに、物件探しに協力してくれます。

③物件のデメリットを伝えず、メリットだけを教える
デメリットの説明を積極的にしてくれる営業マンなんているの?と思われるかもしれませんが、本当に誠実な営業マンであれば「住んだ後にトラブルが起きるような事故物件などを紹介して、お客様に迷惑をかけてはいけない」と考えてくれているものです。こういった営業マンは、必ずデメリットも伝えた上で納得をしてもらってから、正式に契約へと話を進めてくれます。

反対にとにかく契約件数を稼ぎたいがために物件のメリットしか伝えず、こちらが気になる部分を伝えると「住んでしまえば、意外と皆さん気にならなくなりますよ」など無責任なことを言う営業マンには要注意です。

さいごに

不動産屋を訪れて、もしも不誠実な営業マンに当たってしまったらどうしようとご心配の方は、まずは気になる物件について、メールや電話で問い合わせてみてはいかがでしょうか? こちらの質問に答えずに、「とにかく一度ご来店ください」と急かす場合は要注意です。実際に来店しなくても誠実な回答をしてくれるようであれば、ある程度信頼出来るお店だと思って間違いないでしょう。

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