春から社会人になる方の中には、今回が初めてのお部屋探しという方もいらっしゃるでしょう。たくさんある物件の中から、何を基準に選べばいいのか分からず、失敗してしまったという話はよくあります。
今回はどんな条件で賃貸物件を探せば良いのか、また気をつけたいポイントについてまとめてみました。
最初に決めるべき条件は予算!
①家賃を決める目安とは?
一般的に、家賃の相場は手取り月収の1/3程度が目安とされていますが、新社会人の初任給で1/3を家賃にあててしまうと、生活にゆとりがなくなり、貯金をする余裕がなくなってしまいます。「ちょっとくらい何とかなるか」と、無理に高めの家賃のマンションを選んでしまい、すぐに安いマンションに引っ越す羽目になったという話はとても多いです。
せっかく綺麗で新しい高級マンションに住んでいても、常に生活にゆとりが無くて貧乏暮らしというのは悲しいですよね。若い内は無理をせず、ゆとりのある生活のためには、月収の1/4くらいを目安に物件を探しましょう。ちなみに不動産会社で物件を探す際には、希望する家賃よりやや高めの物件を勧められることも多いので、自分の考えている予算より5000円くらい安く伝えておくと、ちょうどいいくらいの物件を紹介してもらえますよ。
また、賃貸物件には初期費用として敷金や礼金、仲介手数料、前家賃(家賃2ヶ月分)、火災保険料など、家賃以外にもかかるお金があるのを忘れずに!
②家賃相場は地域ごとに変わります
例えば、予算が6万円だったとして、探している地域の家賃相場が10万円だと、なかなか良い条件の物件を見つけることは難しいでしょう。もう少し相場が低ければ、同じ家賃でも条件の良い物件を探すことが出来ます。一つの地域に縛られず、色々と探してみましょう。
物件選びのチェックポイント
部屋の条件は、ついあれもこれもこだわりたくなりますが、限られた予算内で理想の部屋は見つけるのはとても困難です。特に最初のうちは高望みせず、どうしても譲れない条件があれば1つに絞り、その条件を主軸に部屋を探しましょう。
以下は一般的に優先度の高い順に条件をまとめたものです。
①場所
通勤時間40分以内の場所を中心に出来るだけ、乗り継ぎ無しで会社に行けるところを探しましょう。毎日のことなので、それ以上の通勤時間や乗り継ぎが多いと、通勤だけで疲れてしまうことになります。
また、買い物は車で行くという方以外は、住む場所の近くに安くて夜遅くまでやっているスーパーがあるかどうかも大事です。米や調味料など、結構重いですからね。
②その街の環境や治安
特に女性の一人暮らしの場合は、自宅から最寄りの駅まで徒歩でも近いかどうか、通る道の街灯はあるか、治安は悪くないかを確認しておきましょう。
③陽当たりや風通しなどの部屋環境
意外に思われるかもしれませんが、陽当たりが良いかどうかは、物件選びでとても重要なポイントです。陽当りが良い部屋は明るく、光熱費が節約できますし、湿気が少なくて、気分的にも良いものです。洗濯物を干す時も乾きがよく、虫の発生やカビなどの心配も少ないです。
日中は仕事で不在だから気にしないという方もいらっしゃいますが、あまりに陽当たりの悪い物件だと、せっかくの休日に暗くて湿気の多い部屋で過ごすことになり、後悔することもあります。
④設備
設備については、求める条件に個人差があるかと思います。
敢えてアドバイスをするなら、学生時代の物件選びと違って、社会人の方にこだわってもらいたい条件は、お風呂です。どんな仕事でも、働くというのは疲れるものです。一日の疲れをとるには、お風呂にゆっくりと入ることも大切です。出来ればバス・トイレ別の物件で、シャワーではなくお湯をためて浸かることができる物件を選ぶとよいでしょう。
また、節約や健康管理のためには、なるべく自炊を心がけたいものです。そのためにはキッチンの設備や作りにも注目しましょう。キッチンは、冷蔵庫置きスペースとシンク、作業スペース、コンロに適度な広さがあり使いやすいかどうかを確認しましょう。特に作業スペースとコンロは小さく作られている事が多いので気をつけましょう。
⑤間取り
一人暮らしなら多少狭くても問題ないため、優先度としては最後になります。予算内で他の条件をクリアしている物件がいくつもあれば、その中で間取りの広いものを選ぶに越したことはないですが。あとは実際に部屋を見学してみて、ほっと一息つけそうな空間かどうかが重要です。
さいごに
4月から新生活を始める場合、物件選びは1月から2月初めにはスタートしておくことをおすすめします。ちょっと早すぎると思われるかもしれませんが、この時期は不動産会社もかなり混みあい、条件の良い物件からどんどん決まっていきます。出遅れないように気をつけましょう。また、気になる物件が見つかったら、絶対に内見(物件の見学)をしてくださいね。見取り図や物件情報だけでは分からないことも多いです。遠方だと大変かもしれませんが、後悔しない部屋探しのためにも、是非実際の部屋を見ておきましょう。