賃貸保証会社の審査内容や通過するためのポイントとは?

最近は連帯保証人になってもらえる人がいても、賃貸契約時に賃貸保証会社の利用を必須としている物件が増えてきました。どうしても借りたい物件が保証会社への加入必須であれば、審査を受けるしかないですよね。保証会社の審査とはどういった内容なのでしょうか?今回は一般的な審査内容や、通過するためのコツ、また万が一、審査落ちしてしまった場合の対処法などについてご紹介します。

そもそもなぜ保証会社への加入が必要なの?

身内とは疎遠で連帯保証人を頼みづらい、高齢化、非正規雇用など。生き方や働き方の多様化により家賃の滞納をする可能性がある人も増えてきている現在、貸す側としては少しでもリスクを避けるために、保証会社への加入を必須とするところが増えてきています。

保証会社を利用する家主や管理会社にとって、家賃の滞納リスクを軽減できるという点が最大のメリットです。居住者に支払いを督促する手間もかかりませんし、保証会社へ連絡すれば、確実に家賃を立て替えてくれるので、連帯保証人よりも安心できます。

また、不動産会社にとっては借り主が保証会社を利用することで、仲介手数料が支払われるなどのメリットがあります。また、関連会社が保証業務を行っているという不動産会社もあり、確実にそこを利用しないといけない仕組みになっているということもあります。

どんな審査内容?通過するためのポイントは?

収入に対する家賃の比率が適正かどうか

単純に収入が多ければ通るというものではありません。目安としては家賃が収入の1/3くらいであれば、だいたい大丈夫です。ただし、気をつけないといけないのは、年収では無く手取りの「月収」で考えないといけないという点です。

また、会社によっては「住居手当」が出るため、その分ちょっと家賃が高めの物件を探している方がいるかもしれませんが、保証会社の審査に「住居手当」は考慮されません。収入に合わない部屋を探していると、審査落ちしてしまう可能性があります。
「月収は少なめだけど住宅手当が多い」とか「ボーナスが多い」という方にはちょっと損な仕組みですね。

勤続年数・職種

月収と家賃の比率をクリア出来ても、あまりに高額な物件の場合は、難色を示されるケースがあります。万が一、家賃を滞納された場合に一時的とはいえ、立て替えるのは保証会社ですからね。立て替えたものの回収出来なければ損になってしまいますから、確実に回収できそうな家賃かどうか審査されます。

特に借り主の職種、勤続年数やその業界での経験年数などがあまりに短い場合は、審査が通らないことがあります。特に勤続年数が1年未満の場合はかなり難しいと言えるでしょう。
なお、アルバイトや派遣社員などの非正規雇用であっても、月収と家賃の支払い比率が適正で過去データに滞納が無ければ、審査を通過できます。ただし、リクルートや信販系の保証会社の場合は通りにくいと思った方がよいでしょう。

年齢・連帯保証人

未成年者で収入がない場合は審査に通りません。また、保証会社によっては申込時に親権者同意書の提出を求められます。学生の場合は、申込者を親に、さらに働いている親族に連帯保証人になってもらうことで、審査が通りやすくなります。

難しいのは契約者が高齢の場合で、単身で入居を希望する場合は、年齢要件に引っかかる可能性があります。概ね70~75歳くらいが目安です。連帯保証人がいる方が、審査は通過しやすくなります。

過去の履歴照会

以前に家賃の滞納が無いか、保証会社によっても基準はやや異なりますが、例えば家賃を滞納していた場合は、どのくらいの日数で遅れていたか、どのくらいの頻度で滞納したかなどによって判断します。振り込み忘れなどで1週間ほど遅れたとか、遅れた回数が少ない場合は通ることもあるかもしれませんが、毎月1ヶ月近く遅れて支払っていたなどの場合は、通らない可能性が高いです。

また、家賃だけでなく、信販系の会社の場合は、携帯電話や公共料金の支払いに遅延がないかなども調査されることがあります。

身分証明書

運転免許証の場合は紛失回数、保険証の場合は保険料を滞納したことがあるかどうかなどが、ぱっと見て分かるようになっています。身分証明書として提出した際に、これらが原因で審査落ちすることがあるので、身に覚えのある方は気をつけましょう。

転居理由

転貸や名義貸しを防ぐという目的でもありますが、意外に重要視されるのが、転居理由です。「特になし」など、はっきりした理由が無いと、不信感をもたれて審査に落とされます。面倒でもしっかりと回答するようにしましょう。

万が一、審査に通らなかった場合は?

保証会社によって審査の基準が違うため、他の物件や別の不動産会社であれば審査に落ちなかった!なんてこともあります。保証会社には大きく分けても信販系とそれ以外がありますが、この二つだけでも大きく審査基準が変わってくるので、試す価値はあるので、まずは不動産会社に別の保証会社に変えて再審査できないか相談してみましょう。

ちなみに、審査落ちの理由は基本的に不動産会社に聞いても教えてくれません。自分で心当たりが無いか考えてみましょう。どうしても通過しない場合は、保証会社加入が必要ない物件に切り替えるのも手です。

さいごに

保証会社によっては、携帯電話や緊急連絡先、職場の連絡先などに、確認の電話を入れてくるところもあります。実家や親族を緊急連絡先にしている場合は、あらかじめ、保証会社から確認の電話が入るかもしれないことを伝えておきましょう。職場の場合は本人が不在の場合でも、あなたが在籍していることが確認できれば問題ないので、ご自分で対応出来なくても問題ありません。ただし、あなた自身の携帯電話への連絡には、必ず応答する必要があります。時間指定も出来ることがほとんどなので、きちんと対応出来るようにしておきましょう。

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